
○△□女史の辛口コラム

第一回「お肌は乾燥がお好き?」
もともと生物は海の中に棲んでいた。当然、この時代の一番最初の生物はシンプルな単細胞。つまり1個の細胞だけでできている単細胞生物。おなかがすくと海から栄養を直接とり、いらなくなった老廃物はそのまま海に垂れ流している。ごくごく自然でシンプルだ。
そんな時代から40億年を経て、人間を含め多くの生物が、何の疑問も抱かず陸地に住んでいる。海ではなく陸地に…。 生物(言い換えると、生きた細胞)は、水の中でしか生きられない。つまり乾いた環境、陸地では生きていけないのだ。
じゃあ、何故、人間は乾いた空気中で生きていけるのか?
人間の身体の約70%は水。そう、身体の中はほとんど水。細胞はウェットな状態の中でのみ生きることができる。
では、乾いた空気と接触している部分、つまり身体の一番外側、例えば皮膚や毛、そして爪は…。そう、生きた細胞ではない。細胞の死骸。呼び名は「角質細胞」。角質細胞は死んでしまった細胞だから、乾いた空気と接触できる。生きた細胞と違い、死んでいるから、細胞の周りが乾いていてもOK。逆に水分があると、水分を吸って膨潤、つまりふやけてしまう。角質細胞がふやけすぎると、死んだ細胞に対してこの言葉は適正でないが、致命的である。何が致命的か?
角質細胞が持っているすごい機能が発揮できなくなるのだ。どんなに外界が乾いていても身体の中の水分逃がさない。水分を蒸散させないという得意技があるのだ。これをバリアー機能と呼んでいる。このバリアー機能は外界が乾いている時こそ、その機能を得意げに発揮すると言うわけだ。だから、お肌にとって乾燥する冬が苦手という理論はあてはまらない。逆に冬は大好きなはずだ。
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